「今の子」と言われることについて
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「今の子は〜」
自分より年上の人が、この言葉を使うことがある。
年上の人といっても20歳以上、年上の人が言うような言葉だ。
「今の子、今の子」
こう表現されることは好きじゃない。
そもそも、時代なんて変わるのになんでこうも表現されるのだろうか。
いや、わかると言えばわかるのだ。
昔は精神論かなんかで、厳しく教育されていて、学校や会社でも厳しく叱られることもあったようだ。
今の時代、学校で教員が厳しく指導したら、親が出てくることもある。
会社でも、厳しく叱られたら次の日から会社に来ない若者だっている。
現代の特徴だろうか。
「今の子」は、結婚したがらないしお金も使いたがらないともいう。若者の車離れ、酒離れという言葉もあるくらいだ。
この場合、完全にいまの日本の経済状況の結果が反映されているように見える。
昔はバブルだってあった。仕事でも給料は上がっていった。結婚したら、男性がお金を稼いできて女性は寿退社し、家事を行うなんて時代。
しかし、今は違う。給料は、なかなか上がらない。共働き世帯で稼いでいく家庭が増えた。国がこのような世の中を作り上げた結果、結婚しない人だって増えた。
給料が安い時点で、維持費のかかる車なんて手が出しにくい。お酒だって飲み続ければ将来、健康を損ねるかもしれないし、そう考えるとお金がかかる。
そもそも、給料が安い分、お金が使いづらいのだ。
まあ、例外でかなり稼いでいる同世代もいるのだが。
「今の子」には、「今の子」の強みだってある。
「今の子」として、の意見もある。
なんでもかんでも、「今の子」は〜
と表現される。
「今の子」、なんて言葉ができたのはいつからだろうか。
「今の子」、をつくり上げたのは国や社会ではないのか。
産まれてくる時代は選べないのに、この時代に産まれて生きているだけで、「今の子」と言われる。
生きていくと、その年代の流行だってある。流行は、やがて終わる。そうして、時代は変わっていく。
生きていく、時代だって変わっていく。
あと20年したら、自分は「今の子」ではなくなるのだろうか。分からない。あと10年経ったら、その時の10、20代が「今の子」と表現される対象になるのだろうか。
「今の子」、「今の子」なんて表現されたくないし、表現をしたくない。
時代の移り変わりを、認めていきたい。